【Invest #07】ボラティリティの「許容設計」 —— スパイスの入れすぎによるシステム不安定化の回避

ポートフォリオのガバナンス

個別株(スパイス)を増やし始めると、資産全体の変動率(ボラティリティ)が目に見えて大きくなりました。仕事中、ふとした瞬間に株価チャートを確認してしまう。これは、私たちが本来目指していた「80点のシステム設計(放置できる仕組み)」に対する明らかな侵食でした。


: 「個別株の比率が上がってきたら、脳のCPUリソースが投資に割かれすぎている気がするんだ。仕事の合間に無意識にリロードボタンを押している自分に気づいて、これは『システム異常』だなと」

: 「スパイスは隠し味だから良いのよ。メイン料理(生活の質)を台無しにしたら本末転倒ね。私たちの『精神的安定性』を維持できる上限を、もう一度デバッグしましょう」

「夜、ぐっすり眠れる比率」の再定義

私たちは、個別株の割合が資産全体の20%を超えると、心理的な「許容応力度」を突破することを発見しました。どれだけ魅力的な銘柄があっても、このガバナンスは崩さない。投資の目的は「人生を豊かにすること」であり、画面に張り付くことではない。理系夫婦としての「運用保守のルール」を以下のようにアップデートしました。

個別株比率の上限は20%:これを超えると、メインシステムの安定性が損なわれる。

「生活」を主系、「投資」を従系とする:本業やEducation(教育)のパフォーマンスを落とさないことが、わが家における最大の「リスク管理」である。

観測頻度という名のノイズ

しかし、比率を抑えるだけでは解決しない問題が残っていました。それは、私たちの「視線」が短期的な価格変動という名の高周波ノイズに囚われていることです。


: 「たとえ保有比率を20%に抑えても、毎日、数時間おきに株価をチェックしていたら、結局は目先の乱高下に振り回されてしまうよね。これって、サンプリング周期が短すぎて、本質的な信号(成長)じゃなくて、ただのノイズを拾っているだけなんじゃないか?」

: 「そうね。今の私たちは、まるで顕微鏡で1分後の細胞の変化を追いかけているようなもの。もっと大きな『時間軸』のレンズに切り替えないと、このボラティリティの波に酔ってしまうわ」

私たちは、ガバナンスの次なるステップとして、どの時間軸でこのシステムを運用すべきか」という設計思想の再構築が必要だと確信しました。目先の上下に一喜一憂しないための、理系夫婦なりの「時間軸の同期」については、またいつか書きたいと思います。


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免責事項 ※本記事は個人の意思決定プロセスを記録したものであり、特定の投資手法や銘柄を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。

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